各種変換表

ドボラック法や比湿、相当温位、露点温度などの変換表です。

ドボラック法
目のある台風のDTを求めるための表。
目の形が悪いときなど、Eye Adjustmentを使わないことがあるようなので、その時は目の中の温度に関わらず壁雲のみから赤文字セルの値を読み取る。
略号 意味 温度下限 温度上限 BD強調 最も狭い箇所での幅
WMG Warn Medium Gray 10 - -
OW Off White -30 9 0.3lat
DG Dark Gray -41 -31 0.3lat
MG Medium Gray -53 -42 0.4lat
LG Light Gray -63 -54 0.4lat
B Black -69 -64 0.5lat
W White -75 -70 0.5lat
CMG Cold Medium Gray -80 -76 0.5lat
CDG Cold Dark Gray - -81 -
目の内部
WMG OW DG MG LG B W
壁雲 OW 4 3.5
DG 4.5 4.5 4
MG 4.5 4.5 4 4
LG 5.5 5 5 4.5 4.5
B 6.5 6 5.5 5.5 5 5
W 7 6.5 6.5 6 6 5 5
CMG 7.5 7 7 6.5 6.5 6 5.5

CIから風速などを求める表。
実際の台風解析では、地上観測・マイクロ波画像・台風移動速度・周辺気圧など、他の要因も考慮されるため、必ずしも表通りにはならない。
CI Koba et al., 1990(気象庁使用) Dvorak, 1984(JTWC使用)
10分平均最大風速(kt) 勢力階級 中心気圧(hPa) 1分平均最大風速(kt) 勢力階級
2.0 36 - 998 30 TD
2.5 43 - 993 35 TS
3.0 50 - 987 45 TS
3.5 57 - 981 55 TS
4.0 64 強い 973 65 Cat. 1
4.5 71 強い 965 77 Cat. 1
5.0 78 強い 956 90 Cat. 2
5.5 85 非常に強い 947 102 Cat. 3
6.0 93 非常に強い 937 115 Cat. 4
6.5 100 非常に強い 926 127 Cat. 4
7.0 107 猛烈な 914 140 Cat. 5
7.5 115 猛烈な 901 155 Cat. 5
8.0 122 猛烈な 888 170 Cat. 5
気象庁・JTWCの風速換算
気象庁やJTWCは基本的にドボラック法で中心付近の最大風速を推定しているため、 風速を相互に換算する際は、上のドボラック法の表を横に見るのがよい。
  • 気象庁の105kt(「猛烈な」の下限)は、JTWCの140ktに概ね対応する。
  • JTWCの130kt(super typhoonの下限)は、気象庁の100kt(非常に強い)に概ね対応する。
  • JTWCの120ktを0.88倍で気象庁に換算しようとすると約105kt(猛烈な)になるが、これはほとんど全ての事例で過大評価。実際には95kt(非常に強い)に対応する。
○は事例数を表し、大きいほど事例が多い。

JTWC換算表の推定値(2008-2017ベストトラック)
1分平均最大風速(kt) 中心気圧(hPa) 1分平均最大風速(kt) 中心気圧(hPa)
30 1000 35 996
40 993 45 989
50 985 55 982
60 978 65 974
70 970 75 967
80 963 85 959
90 956 95 952
100 948 105 944
110 941 115 937
120 933 125 929
130 926 135 922
140 918 145 914
150 911 155 907
160 903 165 899
170 895
比湿、相当温位、露点温度、WBGT
WBGTは環境省HPで用いられているのと同じ式で、無風・日射効果最大の条件下で算出しています。
比湿・相当温位の気圧選択(左右キーでも切り替えられます)